ロシアの女たち

ロシアの女たちに関するひどく個人的な観察記録

気が変わりやすい女たち

ロシア人との付き合いに、

初めは戸惑いを隠せなかった。

 

 

彼女たちは、

平気で予定を変更する。

 

 

日本にいると、約束通りにことが進むのが当たり前だったのに慣れていたため、

ロシア人の気の変わりやすさに、びっくりすることもあった。

 

次会う約束をしても、

直前で

「今日は寒いから」「今日は気が乗らないから」

と普通に何事もないかのように予定をキャンセルする。

 

一方、

「明日会える?」

と、会う約束を直前にすることも多い。

 

最近は、

前もって約束してキャンセルされるくらいなら、

なるべく直前に約束しよう、と思いはじめてきた。

 

では、なぜロシア人は気が変わりやすいのか?

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これは、

社会の不安定な状況が関係しているように思う。

 

例えば、

ロシアの経済はかなり変動が激しい。

 

特に毎年のように交通機関(マルシュルートカやバス)の値段は上がっているのに、

給料は一向に上がらない。

 

野菜なんかも、腐りかけの野菜が(給料に対し)結構な値段で売っていることもある。

日本円で考えればもちろんやすいのだが、

ロシア基準で生活するとなると、

物の値段は高いのだ。

 

通貨のルーブルも安定しておらず。

 

毎年のように経済が変わるために

ロシア人は基本的にあまり先のことを考える人が多くない。

 

転職も普通だし、

よく仕事を変える。

 

変化が多いのは、経済面だけではない。

 

仕事上のことでもコロコロと変更したり、急な出来事が入ってくることがかなり多い。

例えば、

来週偉い人が来るから資料作って、とか、

来週こんなイベントがあるから用意して、

など日本だったら少なくても1ヶ月前には分かっているはずのことがかなり直前に伝えられる。

 

いわゆる、無茶振りが多いのだ。

 

 

しかしながら、一方で何かを頼む時は、かなり時間を要することもある。

 

例えば、何かの用事でメールをすると、

返事が「来週話しましょう」といって、それ以来連絡がなかったり、(仕事上でも)

「今忙しいの」といって音信不通になったり。

 

これが数回の時は、日本にもこうゆう人はいるし、と変に思わなかったが、

連続すると、もはやこれはロシア人の国民性なのでは、と思わざるを得ない。

 

 

経済面や仕事上での予定など、

色々なことが当たり前に変化していくので、

裏を返せば、先のことを考えてもその通りに進むことが少ないし、

先のことを考えても仕方がない、

予定の変更だって当たり前。

という考え方になっているのかもしれない。

 

そのため、予定を変更することも普通だし、

その時の気分で予定を変えることもなんとも思わないのだ。

 

 

武士に二言はない、の日本では一度した約束は守られるのが当たり前だが、

 

ロシアで生き抜くためには、

柔軟な考えをしておいた方が

余計なショックを受けないで済むだろう。